私と年上男とルームシェア




呼ばれた先にはスーツ姿の亮太さんが立っていた




「お疲れ様。今日早いんだね」



「ああ、仕事が早く片付いたんだ。寒いから乗れ」


助手席を促されてドアを開けようと手をかけた




「あ、かね…?」


不意に名前を呼ばれて振り返った




「お母さん…」


そこには私のお母さんが立っていた




「偶然ね、お父さんもいるわよ。ほら、来たわ」


私に駆け寄るお母さん。お父さんも私に気がつきやってきた




「あら、茜。この方は?」


お母さんは亮太さんの方を見た

う、わ…どうしよう

なんて説明しよう…


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