私と年上男とルームシェア
「俺は大丈夫だ。それよりお前は大丈夫か?」
「…うん」
亮太さんの声を聞いて少し落ち着いた
そして電話越しにバイクのエンジン音が聞こえた
「ねえ、どこか行くの?」
「お前のとこ行く。住所は桜田でいいんだろ?」
「え、うん…。でも…」
「許してもらえるかなんてわからねえ。けど、許してもらえるまで何度でもお前の家行く」
その言葉に再び涙が出た
「だから待ってろ。そんでまた一緒に暮らすぞ。出るから一回切るぞ?」
「うん…待ってるね」
電話を切った
また一緒に暮らせるかな…?
暮らしたいな…
–コンコン
ドアがノックされた
「茜。入っていい?」
お母さんの声だ
私は"いいよ"と了承した
ドアが開き、お母さんが私の部屋に入ってきた