私と年上男とルームシェア




「さっきはごめんなさいね〜」


エプロンを着たお母さんが玄関へやって来た


亮太さんは私から優しく体を離して、頭を下げた





「こちらこそ、茜さんとのこと黙っていてすみませんでした。ご両親の許可も取らず…申し訳ありません」



「亮太くん…だったかしら?頭を上げてちょうだい」


お母さんは亮太さんに促した

ゆっくり亮太さんは頭を上げた




「黙っていたのはあまりいいことではないけど…あなたがいい人だってこと茜を見ればわかったわ。本当に幸せそうに笑ってたもの」


ふふ、とお母さんは笑った

お母さん…




「ありがとうございます…」



「さあ、上がって。ご飯食べて行ってちょうだい」


< 149 / 255 >

この作品をシェア

pagetop