私と年上男とルームシェア
「さっきはごめんなさいね〜」
エプロンを着たお母さんが玄関へやって来た
亮太さんは私から優しく体を離して、頭を下げた
「こちらこそ、茜さんとのこと黙っていてすみませんでした。ご両親の許可も取らず…申し訳ありません」
「亮太くん…だったかしら?頭を上げてちょうだい」
お母さんは亮太さんに促した
ゆっくり亮太さんは頭を上げた
「黙っていたのはあまりいいことではないけど…あなたがいい人だってこと茜を見ればわかったわ。本当に幸せそうに笑ってたもの」
ふふ、とお母さんは笑った
お母さん…
「ありがとうございます…」
「さあ、上がって。ご飯食べて行ってちょうだい」