私と年上男とルームシェア
「お邪魔します」
亮太さんは一礼して靴を脱いだ
「先に行ってるわね」
お母さんはリビングに入っていった
「お父さんは…?」
小声で亮太さんは私に尋ねた
「リビングにいると思う…」
うう…やだなあ
これでまたお父さんが怒鳴ったりしたらもう二度と家から出してもらえなさそう
ましてや別れろなんて言われたら…
ネガティブなことを考えているとポンと亮太さんの手が私の頭に…
「心配すんな…大丈夫だ」
亮太さんはそう言って頭を撫でてくれた
私が先にリビングに入って、続いて亮太さんも入った
ソファにどっしりと座っているお父さん
「挨拶が遅れてしまい、申し訳ありませんでした」
お母さんに挨拶をした時と同様に深々と亮太さんは頭を下げた
「茜さんとは結婚を前提にお付き合いさせていただいています」
わっ!いきなり!
しかも、けっ…結婚を前提にって…