私と年上男とルームシェア




(茜side)



お父さんに呼ばれ、亮太さんの横に座った


なんだろ…?




「こらからも、マンションで2人で暮らしていいぞ」



「え?いいの…?」


本当に…いいの?

あんなに反対してたのに…




「俺と母さんが結婚する時、周りはあまりいい反応をしなかった。そんだけ苦労もしたさ…理由なんて何でもいい。一緒にいたいなら、いればいい。…亮太くん」



「はい」



「娘をよろしく頼む」



「はい!」


嘘…いいの?

気が緩んで涙が出てきた




「ありがとう…お父さん」



「…たく、泣き止むまで2人で散歩して来い」


お父さんは私と亮太さんを外に出した




「お嫁に出したわけじゃないのに、泣きそうな顔よ」



「あんま見るなって…」



「まあ…ふふ」


私と亮太さんは夜風に当たりながら歩いた


まだ泣きじゃくる私の手を亮太さんは握った




「そろそろ泣き止めよ」


< 158 / 255 >

この作品をシェア

pagetop