私と年上男とルームシェア




「だ、だって…」


本当に許してくれるなんて思っていなかったから…



亮太さんは私の目に溜まる涙を指で拭った



「ちょっと座ろうぜ」


亮太さんは私の手を引いて公園に入り、ベンチに座った


夜の公園は当たり前だけど誰もいなかった


静かな公園で私と亮太さんは向き合う




「そりゃあ、俺だって許しが出るなんて思っていなかったさ…けど、許してくれたんだ」


亮太さんは私を抱き締めた




「あとでお前もお礼言っとけよ」



「うん…」



「これからも側にずっといるからな…」



「うん…私も」


お互い目が合い、顔が近づいて…

唇が触れた




「やっと泣き止んだか…それじゃあ、帰るか」



「うん」



「ちなみに今日、泊まってくから」


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