私と年上男とルームシェア




「わ、おはよ…今起こしに行こうと」



「ん…なんか目覚めたから」



「ねえ、それよりこの指輪…!」


右手の薬指を指差すと"ちょっと待って"と亮太さんは洗面台に行ってしまった




「んで…なんだって?」


戻ってきた亮太さん

その右手の薬指には私と同じ指輪が…




「そ、それ…」



「まあ、そういうことだ」


ニヤッと笑った亮太さん


ペアリング…ってことだよね?




「いいわね〜。最高のプレゼントじゃない。私のプレゼントがかすむわ…」



「そ、そんなことないよ!」



「なんてね…はい、誕生日おめでとう」


香澄ちゃんがラッピングされた袋を手渡された


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