私と年上男とルームシェア




「知り合いっていうか、電車でたまたま会ったの」


私たちとおじいさんはソファに対面して座った




「じいさん、単刀直入に言うけど…俺は茜と結婚するつもりでいる」


わわ、急に…

おじいさんはお茶を飲んだ


そして、ゆっくり口を開いた





「まあ、ここに来るならそうだとは思っとったよ…お前の父さん、龍二もなそうだった」



「は…!?」


私と亮太さんは同時に驚いた




「龍二は結婚を決めた人がいたんだがな、わしが許さなかったんだ…その辛さを龍二はわかっている。だから反対したんだろう」


亮太さんのお父さんにそんなことが…




「亮太…茜さんのこと本当に大切に思っているのか?」


おじいさんは立ち上がり、窓の外を見つめた


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