私と年上男とルームシェア
「本当に大切に思ってる」
亮太さんはおじいさんの方を向き、真剣な眼差しで言った
その真剣さが私にも伝わってくる…
「その気持ちを忘れるなよ…茜さん、亮太をよろしく」
おじいさんは柔らかく微笑んだ
「え、じいさん…」
「お前が本当にいたい人と一緒にいればいい…龍二にはわしから伝えておく」
「ありがとう…ございます」
「ありがとうございます」
私と亮太さんはおじいさんにお礼を言って、頭を下げた
すると、亮太さんのポケットから振動音が聞こえた
「じいさん…悪い。ちょっと席外す」
ディスプレイを見ると亮太さんは立ち上がった
会社からかな…?
亮太さんは部屋から出て行った
「茜さん」
「は、はい」
おじいさんは微笑んで私を呼んだ