私と年上男とルームシェア




「亮太にわしは悪いことをしてしまったな…聞いているかい?バスケの話」


私はおじいさんの隣に立った




「はい…」



「会社のためと亮太には本当に悪いことをした…その頃の亮太の荒れようは聞いていた。そんな時に茜さんが現れた」


そして、おじいさんは私の方を向き頭を下げた




「亮太を救ってくれて…ありがとう」



「そ、そんな!頭を上げてください」


おじいさんは顔を上げて、また優しく笑った

こういう笑い方…亮太さんと似ている




「亮太が連れてきた人が貴女で良かった。亮太をよろしく頼むよ」



「は、はい!こちらこそ」


ちょうど亮太さんも戻ってきた


またいつでもおいで、とおじいさんは言ってくれた


すごく優しいおじいさんだった…


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