私と年上男とルームシェア




そして、春休み

私は香澄ちゃんと共にバスケ部の練習の見学に行った


勇志くんはギャラリーでならいいと、先輩に了解を得てくれていた




「えーと、春休み中コーチをすることになった今泉亮太です。まあ…よろしく」


と、亮太さんはバスケ部のみんなに自己紹介


なんだか緊張してるみたい

珍しく早起きして準備してたし…
ジャージもちゃっかり洗濯して…




「それにしても…あんたの彼氏、イケメンね」


隣にいる香澄ちゃんは、苦笑いしていた




「どっかのモデルみたい」



「大学生の時とかスカウトに会ったことあるらしいよ…?」



「そりゃあ、あのルックスだものね」


みんなに教えてる亮太さんの顔は真剣でたまに笑顔を見せていた


ふふ…楽しそう




「顔がにやけてますよ〜、彼女さん」



「えっ、えっ…嘘!?」


私の反応に大笑いする香澄ちゃん




「もう、笑いすぎ!香澄ちゃんはどうなの?彼氏さんと」



「えっ、私?」


尋ねると、一瞬…香澄ちゃんの顔が曇ったような気がした




「そんなことより、何か飲み物買いに行こ。喉渇いた〜」



「ちょっ!待ってよー」


< 223 / 255 >

この作品をシェア

pagetop