私と年上男とルームシェア
別れ話を帰り際に出すと、それを受け入れられなかった彼氏は香澄ちゃんの頬を叩いた
そこにちょうど勇志くんがいて、助け舟を出してくれたようだった
平常を取り戻した彼氏と、ちゃんと話し合い、さっき別れたと香澄ちゃんは言った
いつも強い香澄ちゃんが、涙を流していて、私は胸が痛かった…
「香澄ちゃん辛かったよね…ごめんね、力になってあげられなくて」
「違うよ…!私、人に自分の弱い所見せたくなくて…」
「それは…彼氏にも?」
亮太さんが尋ねた
「はい…でも叩かれた後、勇志の前ではなぜか…泣いちゃいました…」
「…それは、香澄ちゃんが勇志には弱い所を見せれると無意識に思ったからじゃないか?」
「私が…勇志に?」
「弱い所を見せれるから、涙が流せたんだと思う」