私と年上男とルームシェア




やっぱりこうなるのね…




「彼女さーん、そんなショボくれないの。あの人はあんたのことしか見てないわよ」


笑いながら香澄ちゃんは言う

まあ…そうでなきゃ困るけど…
って何考えてるの私!


そして、試合開始の時間がやって来た


ブザーが鳴って試合開始


前にもバスケ部の試合を見たけれど、今日の試合は何だかみんなイキイキしている

うちの大学が大量リードし、後半に入る



すると、ポケットの中でスマホが震えた


確認すると…




「ごめん、香澄ちゃん!ちょっと電話してくる」



「もうすぐ試合終わるわよー」



「うん!ちゃんと戻るから」


観覧席を出て、私は電話に出た




「もしもし…はい、まだ間に合いますよ。はい。それでは、失礼します」


< 234 / 255 >

この作品をシェア

pagetop