私と年上男とルームシェア




「いつの間に親父と連絡取ってたんだよ」



「ふふ。なーいしょ」



「俺に隠し事かよ」


私の頭をくしゃくしゃとする




「ちょっ、髪が乱れちゃう」


私が訴えると何かボソッと言った




「ありがとな…」



「えっ?」



「何でもねえよ…」


聞こえていないふりをしたけれど…
ちゃんと聞こえたからね

照れ臭そうな横顔を覗き見た



行くぞ、と言って私に手を差し出した

暖かい私の大好きな手…


私たちは歩き間始めた

すると、前方から香澄ちゃんと勇志くんが歩いてきた


二人は手を繋いでいた…


照れる香澄ちゃんに笑いかけてる勇志くん



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