私と年上男とルームシェア
私は夢中で外に出た
走って、走って…
気が付いたら駅にいた
ポケットからスマホを取り出して電話をかけた
「もしもし?」
電話の相手は数コールで出た
「もしもし…香澄ちゃん」
「どうしたの?茜」
そこで私は目から涙がこぼれた
私の嗚咽を聞いた香澄ちゃんは慌てた声だった
そこにいて、と香澄ちゃんは電話を切った
しばらくして、息を切らして香澄ちゃんは走ってきた
「ちょっと…どうしたのよ!?」
「香澄ちゃん…」
私は香澄ちゃんに抱き付いた
涙はどんどん流れ、止まらなかった
「とりあえず場所変えるわよ。私の家でいい?」
香澄ちゃんは私の手を握って歩き出した