私と年上男とルームシェア




電車に揺られ、香澄ちゃんのお家に着いた


今日はご両親が出張でいないと言う…




「今日はここに泊まりなさい。話はお風呂入ってから聞くわ。その前に亮太さんに電話しな?」


亮太さん…心配してるかな…?

スマホを取り出して電話帳を開いた


けど…コールボタンが押せない




「私が電話しようか?」


私は頷いてスマホを香澄ちゃんに渡した




「電話しとくから、お風呂入ってきな?下に降りて奥だから」


着替えはこれね、と香澄ちゃんは服を貸してくれた


お風呂に入って、湯船に浸かると温かくてまた涙が出てきた


転勤は悲しいけど…

言ってくれなかったことがもっと悲しい


お風呂から上がって香澄ちゃんの部屋に戻った



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