私と年上男とルームシェア




「電話しといたわよ。すごく心配してた」


心配してくれたんだ…
その優しさが余計に刺さった




「それで…どうしたの?」


香澄ちゃんは私の横に座り、尋ねた

私は亮太さんの会話のこと、昨日のことを話した


話し終わると香澄ちゃんは私の目を見た




「なんで隠してたかなんて本人に聞くしかないよ。でもさ、隠してたのには何か理由があるんじゃない?」



「そうかな…」



「亮太さんなりの考えがあるのよ…きっと。茜は亮太さんが転勤って聞いてショックだったでしょ?けど、それを止めたいって思う?」


香澄ちゃんの問いを頭で反芻した

転勤と聞いてショックだった…


でも…それは亮太さんの力が認められた。あるいはそれに近いことがあるからこそだ…

それはすごく…喜ばしいこと


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