私と年上男とルームシェア




「…昨日、たまたま電話聞いちゃって…転勤するって本当?」


亮太さんは一瞬、目を丸くした




「本当だよ」


一呼吸置いてそう言った

やっぱり…そうだったんだ




「つっても今すぐじゃねえ。けど、仕事関係で転勤先とここを往復することになる。本格的に転勤するのは3ヶ月後」


3ヶ月…私たちはバラバラになるんだ


寂しいよ…

でも、決めたんだ

笑顔で送り出そうって…




「そうだったんだね…私の事なら心配しないで。1人でも大丈夫だから」


ちゃんと笑えてたかな?


私が泣いたら、きっと亮太さん困るもん

だから…笑わないと


そう思っているのに…涙がこぼれ落ちていく



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