私と年上男とルームシェア
暖かい背中




2週間が経ち
大学にも少しずつ慣れてきた



いつも通り、亮太さんを起こしてリビングに
戻ると、ふとテレビに目がいった



番組でビーフシチューの美味しいお店が取り上げられていた


わあ、美味しそう




「なに、ぼけっとした顔で立ってるんだ」


なっ!ひどい!


自分だって寝起きはぼけっとしてるのに…


まあ、そんなこと言ったら大変なことになるから言わないけど…




「ビーフシチューが美味しそうだったから、見てただけ」



「あ?ビーフシチュー?
ちょうど、今日の夕飯ビーフシチューにしようと思ってたぞ」


コーヒーを飲みながら、さらっと言った




「えっ?本当に?」


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