私と年上男とルームシェア




勇志くんの着る、S大のジャージは赤と黒のかっこいいジャージだった




「それじゃあ、もう1つ特別に見せてやるよ」


そう言って勇志くんは、上のジャージを脱いで私に背中を向けた




「俺の背番号"13"覚えといて」



「うん!」



「今日、俺試合に出るから」



「えっ!?出るって決まったの?」



「いや、予想」


よ、予想…!?




「言葉は口に出しといたほうがいいんだよ。まあ、今からでかいこと言うけど…
俺は絶対に試合に出て、絶対に勝つから」


勇志くんの目は真剣だった

その横顔はまさに選手の顔


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