私と年上男とルームシェア
「ただいまー」
亮太さんはソファでパソコンを使っていた
「おう、おかえり。お前買ってきたか?」
買ってきたか…?
何か買ってこいって言われてたっけ?
必死に考えるけど思い出せない
朝は何も言われてないし…
「なんだっけ…?」
私の発した言葉に亮太さんは手を止めた
「お前なあ…昨日の夜お好み焼き食べたいって騒いでただろ。だからお好み焼き粉を出かけたついでに買ってこいって、言っただろうが」
亮太さんはため息をついて、呆れ気味に言った
昨日の夜…
あっ!
そうだ、そうだった…
テレビでお好み焼きを見て…
「わ、忘れてました…」
「はあ…しかも今日お前が飯作る日だろ。まだ明るいし、買ってこい」