好きなもんは好き。
「…ここも違う。」
「ぐはっ!!」
さっきからミスを連発しているあたし。
んふふ、自分の馬鹿さ加減にそろそろ落ち込んできたぞ…。
「なんでそんな馬鹿なわけ?」
「えっとですね、それは遺伝子の問題というものがありまして…」
残念ながら君のお母様はね頭がいいんだけどね、あたくしのお母様はね、ちょっと天然が入ってるんだな!
遺伝の問題かな!あは!
そうだと信じたいよね、うん。もはや願望。
そう言うと、恭平は呆れた顔をしてくる。
「そんなんだから馬鹿なんだよ」
「ちょっと待って傷ついた。ダメだよ、言っていいことと悪いことってこの世に存在するからね?」
恭平はそこを一応理解してるって信じてるからね、あたし。