好きなもんは好き。
そのまま4人で、校庭に行くと、ある程度人が集まっていて、もう始めているグループもちらほらあった。
「自主参加なのにみんな結構来るんだね〜!」
「そうね、案外楽しそうだもの。」
「あたしたちも早くやろやろ!!」
はしゃぐ舞香が急いで袋から花火を取り出す。
てか花火の量明らかに多くね……?
まあこういうのが好きな奴だっていうのは知ってたんだけどさ。
ロウソクを立てて、花火を近づけると、音を立てて光を放つ。
「わああ〜!!久しぶり!綺麗!!」
「ちょ、振り回すのやめろ!」
俺の左隣でクルクル回しながら目を輝かせるから、危険を感じる。
"いいじゃん、別に☆"とか言ってくるあたりが恐ろしい。
「良くないだろ!アホか!」
「アホっていうなアホって!大丈夫火傷したらあたしが治療してあげるから!!」
「それ、なんか安心できないよな」
俺がそういうと、だまらっしゃい、って蹴りを入れてくる。
なんでこう言い合いになるのか…。