好きなもんは好き。






それでもやっぱり、ひょいひょい余裕な顔で進む恭平に少しだけイラッと来て、






「いって!何すんだよ。」



「いいじゃん!女の子置いてくなんて最低!」



「…女の子?舞香が?」



「…殴るよ?」



「もう殴ったじゃん。」



「殴ってないもん。跳び蹴りだもん。」





見事に跳び蹴りを食らわせました☆




だって、なんかむかつくんだもん!




それでも見事に食らったのによろけるだけっていうところがさすがだよ。





「入学式って体育館だよね?」



「お前は人様に跳び蹴りしといてなんで平然なんだよ…」



「人様じゃないもん。だって恭平なんだもん。」



「お前…、一体俺を何だと思ってるんだよ…」



「ん?恭平は恭平でしょ?」





それ以外に誰がいるのさ。




あたしの幼馴染は恭平しかいないもの。



ケロリと言ったあたしになんかため息をつかれたけど、わけがわからなくて首を傾げる。




え、なんでそんな呆れた顔するの?











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