好きなもんは好き。
「香山さん、ど、どうしたの…!?あたしたちになんかあった…?」
大きな瞳でこっちを見つめてるから恐る恐るそう聞くと、コクリ、と頷く。
やばい、叫んでいい?結構大きいな声出しちゃうんだけどいい?
可愛いいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!
写真撮りたい!!永久保存にするからお願い!!!誰か許可して!!!
「黙って変態。」
紫乃の毒はスルーする方向でいいかな?いいよね!!
なんて思ってたら、香山さんが意を決したように口を開く。
「あ、あのっ!華も一緒にお弁当食べていいですかっ!?」
……え、あれ?
「…だ、誰と…?」
「えっ、こ、小篠さんと如月さんと…、ですが…」
あたしが聞き返すと焦ったように、どんどん後ろになるにつれて声が小さくなる。
…え、あたしと紫乃とお弁当食べたいの?なんで?
え、それ香山さんにメリットあるの?大丈夫なの?こんな美少女とあたしが食べていいの?
美人な紫乃と可愛い香山さんに挟まれんの?何それ幸せ?いや逆にあたしの平凡さが浮き出る?
「ダ、ダメでしょうか…??」
「そんなわけないじゃないですか!!!ウェルカムです!!!食べましょう!!いいよね、紫乃!!?」
「ええ、もちろん。」
あたしよりも背が小さいから、自然にそうなっちゃうんだろうけど、上目遣いと若干の不安そうな顔ってダメだろ!!
それ可愛い子がやっちゃったら、答えは「はい・YES・もちろん」のどれかしかないじゃん!!
あたしが了承すると、ぱあぁっと笑顔が広がって「ありがとうございます!」って言われる。
何この子可愛すぎるっ!!!