好きなもんは好き。







「でも、華ちゃん、安心して?舞香もここにずっと住んでる割には一切分かってなくて迷いまくる方向音痴だからタメ口でも失礼じゃないよ?」







「ねえ、紫乃さん間違ってないけど、間違ってないけどさ、それもうバラしちゃうの?ねえ?」







多分もう華ちゃんの方が校舎のこと知ってると思うけど!バラすの早いよね!







「あ、ごめん、真実を告げてしまった。」






「すごい棒読みなセリフをありがとう。」








人生で1番心のこもってない『ごめん』を聞いた瞬間でした!!ありがとうございました!!!







「ふふっ…、くっ…」







いつもと同じように紫乃と会話していると隣から小さな笑い声が聞こえてくる。







え、華ちゃんが必死に笑いをこらえてる!!!?









「ど、どうしたの!?」







「いや、紫乃ちゃんと舞香ちゃん本当に面白くて…、ふふっ、じゃあ紫乃ちゃんのお言葉に甘えて、華もタメ口きかせてもらいます。」







「うん!うぇるかむ!」







あたしの方向音痴さもちょっとは役に立ったのかな!?








転校生に負ける方向感覚ってなんかそろそろやばいんじゃないかって思うけどね!!!








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