好きなもんは好き。
「あ、舞香ちゃんって櫻田くんと仲良しなんだよね…?」
「恭平?仲良しっていうよりも、幼馴染だけど…。」
3人で教室への階段を下りながら華ちゃんの質問に答える。
「なんか学校案内に連れて行ってくれた子が、櫻田くんと小篠さんは仲が良いみたいなこと言ってたから、ちょっと気になってっ…」
「ああ、そっか、華ちゃん隣の席恭平だもんね!」
こんな天使のような可愛い子が隣とか羨ましすぎるだろ、入れかわれ。
ていうかみんなの共通の認識で仲が良いみたいになってるの!?
「恭平はなんだかんだ優しいから安心して大丈夫だよっ!!」
「あ、そうなんだっ、何て話しかければいいか少しわからなくて…、あとで話しかけてみる!」
「うん、がんばれ!」
笑顔でこっちを向く華ちゃんに、あたしも口元が緩む。
いやー、もう可愛い!!恭平なんかに緊張しなくていいのに!!
「舞香ちゃんの話すれば、お話できるかな…っ?」
「どうぞ!!!!華ちゃんの役に立つならあたしの話でも何でもどうぞ!!!」
心配そうに聞いてくるからもう全力で首を振る。
もうね、こんな天使の役に立てるならそんなの本望ですっ!!!
どうぞ何なりと!恭平があたしなんかの話に興味を示すかっていうのは別問題だけどね!!