好きなもんは好き。




…まあいいや。




「恭平、待ってよー!」


「はいはい、待ってるから早く来いよ。」


「…んー!恭平、好き!ラブ!」


「…軽々しくそういうこと言うな。」




バッと抱きつこうとしたら、バシッと頭をチョップされました。




なんで!?痛い!!





「だって体育館の場所わかんないもん!」



「校内図がすぐそこにあるだろーがって、…、そうだ、舞香、超がつくほどの方向音痴だった…」





そうそう。あたし地図とか見せられてもわかんないから。




方向音痴すぎて家に帰るのにも昔よく迷子になったし。




その度に泣いて。





でもその度に恭平があたしを見つけてくれて。





手を引いてあたしたちの家まで連れてってくれたんだよね。







「んー、恭平やっぱラブ!」




「お前な、軽々しくそういうこと言うなっ!」





また進み始めた恭平にそう言うと、すごい勢いで振り向かれた。





おっっつ!第二弾チョップが飛んで来たんですけど!痛い!!







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