好きなもんは好き。
今からここに来るの!?
…ちゃんと向き合うって決めたけど、…決めたけど…。
やっぱ無理かな!!恥ずかしい!今は無理!!
よし、逃げ「舞香!!!」
「えええええええ!!?早くない!?」
いつの間にか教室のドアから入ってきた恭平に驚く。
いや早すぎない!?さっきまですぐ下にいたよね!?
さすが現役サッカー部だね!だけどね、あたし今逃げる寸前の体勢なんだよね!
「また逃げようとしてんなよバカ!」
「だ、だって恥ずかしいじゃん!!」
「俺の方が100倍恥ずかしかったわ!!」
でしょうね!!!サッカー部だけじゃなくて、野球部もいたしね!
てかもう全校に聞こえてたんじゃね?ってくらい大声で言っちゃったもんね!
「ここに走って来るまでどんだけ冷やかされて来たと思ってんだよ!」
「うっ…!しょうがないでしょう!これ以外に伝える方法がなかったんだから!」
「だからって窓から叫ぶとか…どんだけ破天荒だよ…」
項垂れる恭平に、アハハ…と笑う。
まあ破天荒なのは案外昔からだ、許せ。