好きなもんは好き。






「な、ん、で、きょ、う、へ、い、な、の!?」




「いや、だって恭平くんめちゃめちゃイケメンだし。舞香は普通に周りの女子からしたら羨ましいの塊よ。」




いやいや、人を塊って…。




一文字一文字を強調させて言うあたしに、どうってことないって感じでニヤニヤ笑う紫乃は絶対楽しんでるな、と思う。




もう何回も言ってるけど確かに顔は整ってるよ、恭平は。




でもやっぱ性格とか?色々含めてイケメンと言えると思うんですけど!





「もうそれ、2人じゃなくてもはや1人じゃん…」



「なーに、それ。舞香が聞いてきたんだよ?この学校のイケメンを。」



「恭平はなんか色々違うもん…。」






はあー…っと息を吐いて机にうなだれると、紫乃が色々って何?って聞いてくる。




何って言われても…。





「なんか色々?対象外っていうか、別次元?なんかある意味特別っていうか。」



「特別ねえ…。」





しみじみ言う紫乃にうなだれたままガクッと頷く。





上手く言葉じゃ表せないけど、なんか恭平は普通の男子と違うじゃん?






「うーん…、とりあえずはっきりしてるのは恋愛対象外ってとこじゃない?」







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