好きなもんは好き。





「きょーへー。帰ろ〜。」



「ん。じゃな、武(たけし)。」



「また、舞香ちゃんと帰るのかよ!?」



「…悪い?」



「いや、別に、悪くはないけど…、ぶふっ!そっか、恭平そうだもんな!」



「おま!ふざけんなよ!?」





不思議そうな不審そうな顔をしてた町田くんがいきなり吹き出して笑い出したかと思えば、




隣にやって来た恭平がいつの間にか焦った少し赤い顔で町田くんに怒鳴る。





と、同時にあたしも軽く耳を塞ぐ。






いや、突然隣で叫ばないでくれますかね!?





はやく帰りたいのになんか町田くんと言い合い始まるし…。





あたしが恭平と帰るのってやっぱり、そんなおかしいのかな?





紫乃も意味不明なこと言ってたし。





なんだろ、あたしの理解力が無いだけ?





「お前な、舞香ちゃんが鈍いからいいものの!」



「普通、鈍いっていうか!?本人の前で!?」



「え、あたしって鈍いの!?」



「うるせえ、舞香は入ってくるな!」





え、なんかそれ不公平じゃない!?





つい答えればあたしにまで当たってくる恭平に少し顔をしかめる。




ていうか、もう帰りたいんですけど!!











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