好きなもんは好き。
あたしと、恭平は幼馴染の同い年。
家も部屋も隣同士。部屋のベランダも向かい合っていて、
窓の鍵さえ空いてればお互い部屋の行き来が自由自在。
ベランダの間のスペースもものすごく少なくて、幼少期の女のあたしでも軽々越えられたほど。
親同士も仲良くて、生まれた時からずっと一緒。
物心がついた時にはもう隣にいた、って感じ。
幼稚園、小学校、中学校、高校…
「なんで恭平と全部一緒なわけ!?」
ああ、1人で黙々と部屋で着替えてたら叫びたくなっちゃったよ…
てか、叫んじゃったよ、あは。