好きなもんは好き。
「…おはよー。」
ブレザーの制服に着替えて1階に降りると恭平がお母さんと喋りながらパンを食べていた。
「舞香おせーぞ。」
「うっさいなぁー、いいじゃん。そっちだってご飯食べてたんだからー。」
全くこいつは人の家で遠慮というものを知らないようだ。
まああたしたちみたいな関係、遠慮するだけ無駄だと思うけどね。
「お母さん、あたしもパンでー。」
「はいよー。」
お母さんがそう言ったのと同時にダイニングの恭平の隣に座る。