好きなもんは好き。
というわけで、トリプル田トリオも話し合いに強制参加させる。
いや、でもまあ基本紫乃と佐奈ちゃんしかほんっとうに真面目にやってないんだけどね☆
「はーあ、旅行なんて去年の中3以来だから楽しみー!!」
「はいはい、もう毎回言ってね?それ。」
「うっ…」
冷静な恭平の声に、確かに…と納得する。
小学校の遠足から毎回言ってるような気も…。
「紫乃ー!あたしも考えるよ☆今どんな感じ?」
「はあ?図星だからって逃げてくんな。」
「ひ、ひどい!紫乃ちゃん冷たい!!」
確かに図星だったけど!だから逃げたのに!
そんな簡単に見破られるなんてあたしの立場なんなの!?一体!
「舞香どんまいだよ」
「佐奈ちゃんも心がこもってない!」
2人してあたしをなんだと思っているんだ!ひどい!
いいもんだ!拗ねるもんだ!!
「やめろ、可愛くねえ。」
「うるっさいよそこのハゲ!!」
「ハゲてねーから!!!」
むくうっと膨れたあたしに対して失礼な言葉をかけてくる恭平に反抗すると、
ギャーっといつも通りの言い争いになる。
「なんなの!?恭平なんて、ハゲればいいのに!」
「なんでお前はそう人をハゲハゲって!ハゲてねーし!ハゲ多用すんな馬鹿っ!」
「バカって言うーな!!!」
「俺からしたらバカじゃん。」
「何も言えないっー!!!!!!」
正論を言われてなんとも言えなくなるのが悔しいっ!
くそうっ、何で恭平は頭が良いんだっ!
うぐぐぐ…っと黙るあたしを鼻で笑って紫乃が考えてるコースに口出しする恭平。