好きなもんは好き。
───────────────…
「ふうーん…、じゃあ舞香ちゃんの班は結構観光名所回るんだね〜」
「そうなんですよ、班員の行きたい所全部回るんです。」
「ははっ、ルート考えるの大変じゃない?」
「そこら辺は大丈夫デス。」
だって、あたしじゃなくて紫乃が考えたからね!紫乃頭良いから!!
図書室で相変わらず、司書の先生と整理が終わった一ノ瀬くんとお喋り中。
もちろん、カウンターの仕事もちゃんとしてるよ☆
「一ノ瀬くんの班は?どんな感じ?」
「俺たちの班は女子が休みたいって言うから回るところ少なめなんだ。」
「ほ〜…。紳士だねえ…」
少し困ったように眉を下げて笑う一ノ瀬くん。
優しすぎかよ!!!
ていうか休みたいって女子が女子力高くてびっくり。
だってさっきあたしたちなんて、トリプル田トリオに向かって、
「大丈夫だよね?男子だもんね?これくらい歩けるよね?疲れたとか言わないよね?行けるよね?」
ってめちゃくちゃ攻めてたから☆
紫乃に関しては脅しのレベルだったよね、怖い。