逃げた花嫁・17世紀編たまに21世紀
夜会巻きの大人かっこいいスーツを着こなした女性が立っていた。

女性がすっーと竹君さんの隣に座り、
自分のトレーにある青菜の胡麻和えを竹君さんのトレーに置いた。

「………」


「この食事ですと野菜が足らない様なので召し上がり下さい」


微笑みを強め竹君さんに食べるよう促す。


「…ありがとう。六条君。いただくよ」」


「専務の食事に気を配るのは秘書として当然ですわ」


敵意を表すかのように右口角を微かに上げ私に微笑みかける彼女。

竹君さんの第2秘書の六条万智子。


私の最大&最強ライバル!!

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎



「……。」

「華!もうやめなさい」

「飲み過ぎよ。華ちゃん」

お姉ちゃま達今の状況で飲まずにいられますか!


あの社食以来、六条さんは以前より増して竹君さんに絡んで来てる

秘書なんだから一緒にいるのは当たり前だけどはた目から見るとまるで恋人同士。

いや。夫婦!!


元々 社内で二人は付き合ってると噂され肯定も否定もしないからいつの間にか『公然の仲』になっていた。


「ふぅ……困ったわね六条さんには…」

勝美お姉ちゃまがため息混じりに口を開いた

六条さんはお姉ちゃまの直属の部下。
< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop