冷酷な飼い主様
雅己「おはよう」
下に行くと居たのは施設長。
施設長の名前は仁内雅己(じんないまさき)だよ。
結愛『おはよう雅己さん』
この時間帯は佑都と私と施設長以外みんな寝ている。
理由は佑都と私以外の平均年齢は四歳でまだ皆幼いからだ。
あ、ちなみに私の年齢は十七歳だよ。
いまから学校に行くんだ
雅己「佑都君は?」
結愛『分からない。今日もサボると思う』
佑都は不登校児。
虐められて行くのが嫌になったとかそんな訳ではないけどこの施設内以外での人間が怖いみたい。
佑都も多分過去に何かあったんだと思う。
この施設にいる人はみんなそう、何らかの秘密があるんだ。
その秘密は施設長でさえも聞くことは許されない―――。