幼馴染だけ見せる顔
裕太side*

なんか探してたような気がしたんだけどな。ゆみかのこと気になるしみにいこ。

「坂上。悪い。用事あるから。
また遊びにこいよ!」

「いい加減その呼び方じゃなくて、りなってよんでほしい。まあ、またくるね。


坂上にはわるいけど今はゆみかのことで

いっぱいいっぱいなんだよな。

どこいったんだよ。ゆみか。

くっそ。見当たんねえ。

あっ。あれ。ゆみかだ!

やっぱりなんか探してる。

「おい。ゆみか。何か探してんのか?」

「別になんも探してないから。」

嘘つくなよ。バレバレなんだよ。

ポツリポツリ

雨か。はやく探さないと風邪ひくだろーが。

「ゆみか。意地はってないで教えろよ。
風邪ひくぞ?」

「け。け。やっぱいい!1人で探せるし。帰ってよ。」

「帰れるわけねーだろ。女1人のこして。」

やっべ。つい言ってしまった。

「ごめん。今のはきつく言い過ぎた。」

「いいよ。でも大丈夫だから。帰って。」

「俺は帰らねーよ。それに2人で探したほうがはやく見つかると思うけど?」

「風邪ひいても知らないから!携帯!
探すって言ったんだから。絶対みつけてよね!」

「はいはい。ゆみかお嬢様。」

それから通学路ぜんぶ探して。

30分後。

「ゆみか。これだろ?」

「あった!これ!!ありがとう。」

ありがとう。て。そんなキラキラさせて言うなよ。反則だろ。それ。

てかフラフラする。

あー、完璧風邪引いた。

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