あなたの心理テスト(ホラー)
「くるみはねぇ…変死で人生を終えちゃったからね、今は警察の方に、ね」
―――――警察。変死。
まあ、顔に大穴があいて警察が来ないはずがない。
「それで、今どこに?」
「警察の方が調べているから、私にはわからないわ。ごめんなさいね」
そう言うと、一方的に
ツー ツー ツー ツー
切られてしまった。
「努…どうだったの?」
蘭が努に訊く。
「いや、わからなかったよ」
肩をすくめてわざとらしく笑って見せる努。
笑おうとしているが、目の奥は笑っておらず、顔もひきつっている。
それを見て一時は止めたヨシも蘭も心が痛んだ。
「「努…」」
「ここまでってことか。だって会おうとしても阻まれるんだから」
努には何者かがくるみに会うなと言っているような気がした。
―――――もう諦めよう。
努は決死の判断を下した。
「もう、俺いいよ。会えないんなら会わないさ。
どうせ通夜は行われるんだろ。そこで会うさ」
「あんなに言ってたのに…」
蘭が努に一歩づつ近づきながら言った。
ヨシは努の肩に手を置き、泣きだした。
「俺も、俺も会いたかったんだよ…くるみに会いたいんだ。
お前の気持ちは痛いほど、わ、かる…から…」
「ヨシ…」
蘭も涙ながらにつぶやいた。
教室に重たい空気が流れ、誰1人として喋らない。
正は今頃保健室で手当てを受けているのだろうか。
そして、ふと努は海斗の存在を思い出した。
―――――そうだ。海斗はくるみに会いたいのか?
努、ヨシ、海斗、蘭、そして今は亡きくるみ。
この5人で初めてメンバーとなり、今この場で話題に出ていないのは海斗だけ。
努も蘭もヨシもそれぞれの世界に入っていて、
誰1人として海斗のことになど気が回っていなかった。
「海斗…おまえはくるみに―――――」
努は海斗の席の方へ顔を向けた。
「あれ?」
しかし、そこにいるはずの海斗は誰にも気づかれず消えていた。
―――――警察。変死。
まあ、顔に大穴があいて警察が来ないはずがない。
「それで、今どこに?」
「警察の方が調べているから、私にはわからないわ。ごめんなさいね」
そう言うと、一方的に
ツー ツー ツー ツー
切られてしまった。
「努…どうだったの?」
蘭が努に訊く。
「いや、わからなかったよ」
肩をすくめてわざとらしく笑って見せる努。
笑おうとしているが、目の奥は笑っておらず、顔もひきつっている。
それを見て一時は止めたヨシも蘭も心が痛んだ。
「「努…」」
「ここまでってことか。だって会おうとしても阻まれるんだから」
努には何者かがくるみに会うなと言っているような気がした。
―――――もう諦めよう。
努は決死の判断を下した。
「もう、俺いいよ。会えないんなら会わないさ。
どうせ通夜は行われるんだろ。そこで会うさ」
「あんなに言ってたのに…」
蘭が努に一歩づつ近づきながら言った。
ヨシは努の肩に手を置き、泣きだした。
「俺も、俺も会いたかったんだよ…くるみに会いたいんだ。
お前の気持ちは痛いほど、わ、かる…から…」
「ヨシ…」
蘭も涙ながらにつぶやいた。
教室に重たい空気が流れ、誰1人として喋らない。
正は今頃保健室で手当てを受けているのだろうか。
そして、ふと努は海斗の存在を思い出した。
―――――そうだ。海斗はくるみに会いたいのか?
努、ヨシ、海斗、蘭、そして今は亡きくるみ。
この5人で初めてメンバーとなり、今この場で話題に出ていないのは海斗だけ。
努も蘭もヨシもそれぞれの世界に入っていて、
誰1人として海斗のことになど気が回っていなかった。
「海斗…おまえはくるみに―――――」
努は海斗の席の方へ顔を向けた。
「あれ?」
しかし、そこにいるはずの海斗は誰にも気づかれず消えていた。