恋愛メンテナンス
「ハクション!…ハクション!…」

あっ、噂をすれば。

真下の永田さんのクシャミが、はっきり2回も聞こえた。

今日は休みみたい。

どんな仕事が、あんな我の強い男に勤まるのだろう。

気になる…。

「そんなモモちゃんに、驚く話を今度会った時に教えてあげる」

「えぇ?何?気になるじゃん」

「今は教えてあげられないから、今度まで楽しみに待っててねぇ」

「やだぁ、何よそれ♪」

楽しみっていうのかなぁ、この話。

神経質な永田さんだからね。

家の中で気軽に話して、盗み聞きされたら大変。

たぶん今すぐ私を殺しに来るよ、アイツ。


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