恋愛メンテナンス
「ご、ごめんなさい!私、本当にごめんなさい!」
ゴーン♪…ゴーン♪…ゴーン♪…
うげっ?!もう、12時かよ!!
さすが夢の中、鐘の音が早すぎる!!
私は慌てて、永田王子様の手を離す。
「ごめんなさい!ごめんなさい!永田王子様!マジにごめんなさい!」
これでもかってくらい謝って。
大階段を急いで下って…。
しまった!
「永田王子様!このガラスの靴、ここに置いて今夜は帰りますけど!これ、今度私、必ず取りに来ますから!永田王子様に会いに来ますから!それまで持っておいて下さい!!」
あれっ…。
なんか、これ、シンデレラの話と違わない?
「全く…アホだな、おまえ…」
永田王子様は私を見て呆れていた。
私はまた深い森をくぐり抜け、くぐり抜け…。
頭の中では、ずっと永田王子様の言葉。
『アホだな、おまえ』
が、ずっとリピートエコーされていた。
リピートエコーか…
リピートエコーって…
アホだよ…私は…
あんたの前では、アホで居てもいいじゃんよ…
そして、やっぱり夢から醒める。
「…んにゃ…」
コタツで寝そべる私の目の前には…
「ギョヘッ!!なっ…ながっ…」
永田さんの寝顔っ?!
ってか、まさかの向かい合って、コイツも寝そべっていた。
しかも、私の頭を撫でて眠ってしまったようで、永田さんの手元は私の頭に乗っていた。
コトンと手元が落ちる時に、永田さんは目を醒ました。
静かに睫毛が上がって、視線は真っ直ぐ目の前にいる私を見る。
「…何、勝手に一人で寝てんだよ…」
「…あんたこそ、寝ちゃった癖に…」
「…なんか、夢でも見てたんか?…」
「…なんで、そんな事を聞くの?…」
永田さんは、また私の頭を柔らかく撫ではじめる。
「…あんたが見る夢、どんな夢なんかなぁって、思っただけ…」
絶対に言えない!
絶対に永田王子様と雑用のシンデレラの話なんて、言える訳ない!
「…永田さんこそ、どうして私の頭を撫でてるのかな?…」
私は永田さんの手元に触れてみた。
「俺の質問には一切答えないで、質問ばっかすんだな、あんたは…」
永田さんは触れていた私の手元を、逆に握り返してきた。
「俺はあんたと違って、都合の悪い事は1つもないから、教えてやるよ…」
「前置きが長いし、普通に言えっての…」
恥ずかしいから、永田さんの顔が見れない。
だって、凄く近いんだもん。
ムカついたフリを必死でする。
「あんたの寝顔が、あまりにもアホヅラで…」
「アホ言うな!!」
私はムクッと起き上がり、照れ隠しで吠えた。
「…アホヅラで、可愛いと思ったから」
ゴーン♪…ゴーン♪…ゴーン♪…
うげっ?!もう、12時かよ!!
さすが夢の中、鐘の音が早すぎる!!
私は慌てて、永田王子様の手を離す。
「ごめんなさい!ごめんなさい!永田王子様!マジにごめんなさい!」
これでもかってくらい謝って。
大階段を急いで下って…。
しまった!
「永田王子様!このガラスの靴、ここに置いて今夜は帰りますけど!これ、今度私、必ず取りに来ますから!永田王子様に会いに来ますから!それまで持っておいて下さい!!」
あれっ…。
なんか、これ、シンデレラの話と違わない?
「全く…アホだな、おまえ…」
永田王子様は私を見て呆れていた。
私はまた深い森をくぐり抜け、くぐり抜け…。
頭の中では、ずっと永田王子様の言葉。
『アホだな、おまえ』
が、ずっとリピートエコーされていた。
リピートエコーか…
リピートエコーって…
アホだよ…私は…
あんたの前では、アホで居てもいいじゃんよ…
そして、やっぱり夢から醒める。
「…んにゃ…」
コタツで寝そべる私の目の前には…
「ギョヘッ!!なっ…ながっ…」
永田さんの寝顔っ?!
ってか、まさかの向かい合って、コイツも寝そべっていた。
しかも、私の頭を撫でて眠ってしまったようで、永田さんの手元は私の頭に乗っていた。
コトンと手元が落ちる時に、永田さんは目を醒ました。
静かに睫毛が上がって、視線は真っ直ぐ目の前にいる私を見る。
「…何、勝手に一人で寝てんだよ…」
「…あんたこそ、寝ちゃった癖に…」
「…なんか、夢でも見てたんか?…」
「…なんで、そんな事を聞くの?…」
永田さんは、また私の頭を柔らかく撫ではじめる。
「…あんたが見る夢、どんな夢なんかなぁって、思っただけ…」
絶対に言えない!
絶対に永田王子様と雑用のシンデレラの話なんて、言える訳ない!
「…永田さんこそ、どうして私の頭を撫でてるのかな?…」
私は永田さんの手元に触れてみた。
「俺の質問には一切答えないで、質問ばっかすんだな、あんたは…」
永田さんは触れていた私の手元を、逆に握り返してきた。
「俺はあんたと違って、都合の悪い事は1つもないから、教えてやるよ…」
「前置きが長いし、普通に言えっての…」
恥ずかしいから、永田さんの顔が見れない。
だって、凄く近いんだもん。
ムカついたフリを必死でする。
「あんたの寝顔が、あまりにもアホヅラで…」
「アホ言うな!!」
私はムクッと起き上がり、照れ隠しで吠えた。
「…アホヅラで、可愛いと思ったから」