恋愛メンテナンス
clean 22 愛のままにワガママに…
「愛ッのままにぃ~♪…ワッがままにぃ~♪…僕は君だけを傷付けないィィ~♪…」

今日はカラオケ。

輝との初カラオケ。

楽しいなぁ~♪

今はちょうど、ノリよく盛り上がってる所。

最初はモジモジして、遠慮がちにしていた輝。

フリードリンクばっか飲んでたけど。

ちょっとずつ笑顔が見えてきて、ちょっとずつリズムを刻みはじめて、ちょっとずつ口ずさみ、目を合わせてくれて。

「Oh!Yeah!~♪」

私は歌い終わって、輝の隣りに座って肩にもたれた。

「輝ぁん、大好きぃ」

「はいはい」

そして、次の曲が流れる。

♪~♪~♪…

えっ?

「これ…」

照れながら、マイクを握って輝は言った。

「新年会の帰りに2次会のカラオケ、久々に付き合って、練習したわボケッ(笑)」

「うっそぉっ?!」

「あんなに練習したのに、まさかおまえと同じ歌を選曲するとは…しくったなぁ…」

と、言って歌い始めた。

いやぁ~ん!☆

輝ぁ~ん!☆

超ステキィ~!痺れちゃう~ん!

キャーッ!カッコイイ!!

普段の低音ボイスもセクシーだけど、歌声もお色気ムンムンじゃんよぉ~☆

只今私と同じ歌を、永田 輝さんのお色気セクシーボイスバージョンで、お届けしておりまーす。

「僕とずっと、一緒にいる方がぁ~♪…キモチ良くなれるっからぁ~♪…」

お望み通り、かなりキモチ良くなっておりまする。

なんだ。

そうだったんだね。

私とのカラオケのために、新年会の2次会でカラオケに行って、帰りが遅くなったんだぁ。

勘ぐりまくって、ハズレた。

ごめんなさい。

輝も、私の事だけを考えてくれてたんだね。

嬉しいなぁ…。

本当に、こないだは遠回しで嫌な事いっぱい言って、ごめんね。

輝は私にマイクを向けるから、最後のフレーズは、1つのマイクを2人で握り合って、ありったけの気持ちを込めて、一緒に唄ってぶつけてやった。

「今だから!…好きなんだから!…あきらめながらは生きないで!…他人(だれか)の血が!流れても!…一途な想いをふりかざそう!…Oh、Yeah!!」

好きって気持ちは、今だけじゃないし。

誰にも負けないくらい、あなたが好き。

奥さんという過去の存在。

残してしまった、あなたと違う人の遺伝子。

そんなもん、知るか!!

絶対に、誰にも渡さないし!

おまえは私のモンだよーだ!

輝に、飛び散った私の真っ黒いモノをキレイに洗浄してもらうんだから!

ゴシゴシ、タワシで磨いて貰って。

例え、望まない状況が目の前で起きても、輝みたいに余裕な顔して透かしてやるんだから!

「輝ぁ、メロメロだよぉ~☆」

大好き過ぎて、甘えてやる。


< 68 / 100 >

この作品をシェア

pagetop