恋愛メンテナンス
息切れしてるから、いつも以上にうまく言葉が話せない。
けど、これだけは絶対に言わなきゃ。
「輝、私も静岡に連れて行って…。連れて行って下さい!…一緒に住みます!…これからも…ずっとずっと…輝の側に居たいです!…」
私は輝の両腕をギュッと握って、頭を下げて頼んだ。
この人と…結婚したい…。
うつむきながら、涙の雫をポタポタと落として謝った。
「ごめん…私…強がっちゃうの…大好きって思うと、特別だって思うと、素直になれなくなっちゃうの…自分の事を分かってもらえた安心感で嬉しい癖に…何故だか思ってる事と真逆な言葉で…思ってもいない言葉を言って…傷付けて…そのまま…傷付けっぱなし…。だから、ごめんなさい…輝…ごめんなさい!…」
輝は何も言わないで、最後まで私の言葉を聞いてくれた。
「本当はあなたの側に居て、こんなアホ丸出しの私を守って欲しいの…愛してるから…本当に輝を愛してるから…」
ギュッと強く埋めるように、抱き締めて輝は言った。
「…じゃあ俺も素直に言うよ…」
「えっ?…」
私は顔を上げて、輝の瞳を見ると。
キラキラ、瞳を揺らしていた。
そして、
「俺と結婚してくれ…」
この人と…結婚したい…。
彼の瞳の中に映る私は、素直に答えた。
「…はい…します…」
輝は私を抱いたまま、スマホを取り出して何処かへと電話をする。
「お疲れ様です…永田です…すいません、美空 としこの契約、本日付けをもって解雇でお願いします。…えぇ、理由は仮病欠勤と結婚退職で。…お騒がせして重ね重ね、すいません…」
「えっ?…だ、誰、今の?!」
「所長だ」
「な、なんで?!」
「クビだクビ!あんたをクビにしたんだよ」
「はぁっ?!…う、嘘でしょ?!」
ど、ど、どういう事だ?!
かなり動揺してるんですけど。
頭の中がグチャグチャなんだけど。
…ってか、もしかしてまた、ハメられたの、私?!
いや、ちょっと待って???
「なぁにが、結婚したくねぇだ。…そんなねぇ、いつも自分の都合よくなぁ、世の中回るかっての。自分で結婚しますって言ったんだからなぁ。俺は絶対に、取り消さねぇかんなぁ」
「うわっ!…うわわっ?!あんた本当に性格最悪!!」
いつもの脅し口調だ、脅迫された!
「俺がこれからも、とくと思い知らせてやるよ…アホなあんたになぁ~…」
そう言って、輝は私の口唇を突然塞いだ。
「んんっ?!」
輝の衝動的なキスは、どんどん深くなっていき、静岡への1時間30分、出入り口で何度も頭を傾けながら、キスを繰り返した。
輝の優しさや、人への思いやりを、あなたの側で一番に、とくと私は思い知らされていくんだね…。
結婚したくない。
じゃなくて、きっと結婚したいと思える相手と、今まで巡り会えなかっただけ。
結婚したい。
それって、こういう気持ちの時に思うんだね。
けど、これだけは絶対に言わなきゃ。
「輝、私も静岡に連れて行って…。連れて行って下さい!…一緒に住みます!…これからも…ずっとずっと…輝の側に居たいです!…」
私は輝の両腕をギュッと握って、頭を下げて頼んだ。
この人と…結婚したい…。
うつむきながら、涙の雫をポタポタと落として謝った。
「ごめん…私…強がっちゃうの…大好きって思うと、特別だって思うと、素直になれなくなっちゃうの…自分の事を分かってもらえた安心感で嬉しい癖に…何故だか思ってる事と真逆な言葉で…思ってもいない言葉を言って…傷付けて…そのまま…傷付けっぱなし…。だから、ごめんなさい…輝…ごめんなさい!…」
輝は何も言わないで、最後まで私の言葉を聞いてくれた。
「本当はあなたの側に居て、こんなアホ丸出しの私を守って欲しいの…愛してるから…本当に輝を愛してるから…」
ギュッと強く埋めるように、抱き締めて輝は言った。
「…じゃあ俺も素直に言うよ…」
「えっ?…」
私は顔を上げて、輝の瞳を見ると。
キラキラ、瞳を揺らしていた。
そして、
「俺と結婚してくれ…」
この人と…結婚したい…。
彼の瞳の中に映る私は、素直に答えた。
「…はい…します…」
輝は私を抱いたまま、スマホを取り出して何処かへと電話をする。
「お疲れ様です…永田です…すいません、美空 としこの契約、本日付けをもって解雇でお願いします。…えぇ、理由は仮病欠勤と結婚退職で。…お騒がせして重ね重ね、すいません…」
「えっ?…だ、誰、今の?!」
「所長だ」
「な、なんで?!」
「クビだクビ!あんたをクビにしたんだよ」
「はぁっ?!…う、嘘でしょ?!」
ど、ど、どういう事だ?!
かなり動揺してるんですけど。
頭の中がグチャグチャなんだけど。
…ってか、もしかしてまた、ハメられたの、私?!
いや、ちょっと待って???
「なぁにが、結婚したくねぇだ。…そんなねぇ、いつも自分の都合よくなぁ、世の中回るかっての。自分で結婚しますって言ったんだからなぁ。俺は絶対に、取り消さねぇかんなぁ」
「うわっ!…うわわっ?!あんた本当に性格最悪!!」
いつもの脅し口調だ、脅迫された!
「俺がこれからも、とくと思い知らせてやるよ…アホなあんたになぁ~…」
そう言って、輝は私の口唇を突然塞いだ。
「んんっ?!」
輝の衝動的なキスは、どんどん深くなっていき、静岡への1時間30分、出入り口で何度も頭を傾けながら、キスを繰り返した。
輝の優しさや、人への思いやりを、あなたの側で一番に、とくと私は思い知らされていくんだね…。
結婚したくない。
じゃなくて、きっと結婚したいと思える相手と、今まで巡り会えなかっただけ。
結婚したい。
それって、こういう気持ちの時に思うんだね。