恋愛メンテナンス
★あとがき★
『恋愛メンテナンス』

最後まで御閲覧下さりまして、誠に有難う御座いました。

結婚して幸せと思える人が、この世の中でどれくらいいるのだろう。

子どもを産んで、子育てに時間を費やせる人はどれくらいいるのだろう。

好きな人と結婚出来るとしたなら、どのくらいの確率なのだろう。

自分の気質や性質を、きちんと把握出来ている人はどれくらいいるのだろう。

ちなみに私は、美空ちゃん以上に、結婚に幸せはない。子どもは嫌いで、産みたくないと思っています。

銭湯で独り、湯船に浸かっていた時、この小説の原案が浮かびました。

結婚なんてバカらしい。子育てなんかで自分の一度きりの人生を送りたくない。むしろ、望んでもいないモノを自分から生み出してはいけないと強く思いました。

じゃあ、そんな私がどうやって年齢を重ねながら、輝き生き抜いていくのか。

としたなら、私は恋愛をする事だと思いました。

もちろん私には、以前から好きな人が居ますし、その人こそが私の小説に毎回登場させている重要人物の、今回で言えば「永田 輝」なのですが。

時々、自分が世間から適応出来ない人間なんだと、やり切れない時に、心が弱くなってしまった時に「永田 輝」のモデルとなっている、私の永遠の彼、好きな人の存在を、自分の弱い心に宿らせるのです。

「あの人の、強さをください」

そう何度も唱えたりしています。ちなみに、これも銭湯で独り泣きをしながら、本当にそう強く思った事です。

マネをしてやりたいくらい、堂々たる強さを感じたその人の横顔を、私は今でも鮮明に覚えています。

うらやましいだとかマネだなんて、カッコ悪くて本当はしたくもないけど。

私は、その人ようにナニモノにも動じない強さを、マネして生きていけたらいいなぁと、素直に思っています。

さて、登場人物紹介。

主人公の「美空 としこ」は強がりで意地っ張り、素直じゃなくて、おまけにワガママ。我が強くて、自分の方から非常識人を装って、世間を敵に回してでも、自分の思想を貫き通します。

結婚なんてしたくない!子ども嫌いだから、産みたくない!うらやましい訳でもない!普通の幸せなんて、薄っペラ!私は特別なんだ!

ほざいてほざいて…ある時、ふと糸が切れて、空気が抜けて、ちっぽけな自分だと感じた時に、孤独が襲って、涙が溢れ出して…その先に、死すらもあるのかも…と感じてしまう。

本当は、とても弱くて、とても小さくて、折れてしまいそうで、崩れてしまうくらいの繊細な心を持っています。

そんな彼女の本質を、ひと目で見抜いてしまった、今回の主人公の王子様「永田 輝」なのですが。

彼は社会人としての、常識やルール、仕事に対しての厳しさを重んじて、真っ直ぐに自分の意思を貫いて強く生きています。

その中にも、人への思いやりや温もりだとか、安請け合いをしない優しさや笑顔だったりも有り、とても人間身のある性格の持ち主です。

としことは真逆で、芯の強い、決して爽やかではないけれど、カラッとした人物。

冷静沈着、毒舌で辛口では有りますが、思った事は隠さずにハッキリと本音でブチまけます。しかし言った事により、時々適を増やすタイプとも言えるでしょう。




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