ヒカリ

飛ぶ鳥

両腕を亡くして　飛ぶことも出来ずに
地べたに這いつくばり　あなたに問うわ
どうして　どうして　どうして　どうして

両足を亡くして　立つこともままならず
地べたに這いつくばり　あなたに乞うわ
おねがい　おねがい　おねがい　おねがい

なにかを知りたいわけでもない

なにかを求めてるわけでもない

ただ　繰り返さないように

見えない永遠は　わたしがこの手で作っていくから

消せない記憶は　わたしがひっそり塗りつぶすから

あなたは黙ったままでいて
なにも聞こえないまま　そこで笑ってて

紅く染まった　清らかなこえ
学校から　帰り道
やわらかな匂いだけ　わたしを包んでた

誰かがもう　いなくて

夜明けからもう　なにもなくて

こんな思いならやめてしまえばいいのにと

自分をわらった