閉鎖病院
「美樹ちゃん待ってるよ~行こぉ!!」




グイグイと私の手を引っ張る。




「もぉ、いやぁっ!!ここから出たい!!」



「ダメだよ」



「何でよぉ!!」



泣く私はまるで小さい子供だった。



「だって・・・お姉ちゃん、知恵子と一緒にいるって言ったよ!!」




「それは!!一緒に帰ればいい事じゃない!!」




「帰れないもんっ!!・・・それにここは・・・」




知恵子ちゃんはそう言いかけた。
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