閉鎖病院
そして、放課後になった。 
 


「じゃあ、家に帰ったら、カバン置いて、ケータイだけ持ってこいよ!廃病院で待ち合わせだぞ!!」 




 
芝田君がリーダーのように言った。 
 



「芝田君もいるの?」 



 
私は美樹の耳元で言った。 



 
「うん、オカルト好きらしーよ」 



 
美樹はそう言ってニカッと笑った。 
 



「じゃ、ケータイ持ってきなよ」 


 
美樹はそう言って走り出した。 



 
私も家に向かって走り出した。
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