ごめん、すき。
外は肌寒く、もう少し着込んでくればよかったと後悔。
多分ここでいいでいいんだよね?
廉のバイト先に裏口らしき場所に廻る。
ポッケに入れていたスマホを取りだし、時刻を確かめるとちょうど10時。
もうすぐ出てくるかな?
私は傘をさし、身を縮込めながら廉を待っていた。
少しすると廉のいるお店と反対側から私を呼ぶ声がした。
「愛!」
振り向くと近くにある信号の向かい側に中学時代の友達、紀伊が彼氏らしき人と相合い傘をして立っていた。
ちょうど、信号が青だったこともあり、子走りで二人のもとへと行く。