ごめん、すき。






こんなに考えるのならいっそ聞いてしまおうか。





そう思ったのだ。…聞いてしまおうか。





勇気をだし、彼を見つめると彼の瞳と私の瞳が絡み合う。





駄目だ…。




いざ彼の顔を見て聞こうとなると自信がない。





「俺に話せないこと?」





『ううん、なんでもないよ?』





「…そっか。」





最近こんなんばっか。





廉は私なんかといて楽しいのだろうか?





あの子といた方が…。




いかんいかん。考えちゃ駄目だ。





まだ私を振らないでいてくれることに感謝しなきゃ。





もう一度私に振り向いてもらえるよう、頑張らなきゃ。








< 15 / 41 >

この作品をシェア

pagetop