ごめん、すき。
トイレだけなのなのに結構時間使っちゃったなと廉が座っている席まで早あるきで行く。
そこには廉の他に女の子がいた。
後ろ姿しか見えないや。
凄く楽しそうに話してる。
…もしかして、例の…いやいや考えすぎだよ私。
どんだけ私うたぐり深い女になってるの。
束縛女みたいだわ。
廉にだって女の子の友達は一人や二人いるに決まってる。
なのに、少し不安になるのはなぜ?
友達…だよね?
平常心といい聞かせながら二人のもとへと歩み寄っていく。
「私、向こう側の席にずっといたのに気づかなかった廉くんいるの(笑)帰ろうとしたら廉くんいてびっくりー」
女の子が廉の名前を呼ぶ声がして動きが止まる。
"廉"って呼んだのが少し…嫌だっただけ。